夏を前に、急に北海道旅行がしたくなり、LCC(格安航空会社)であるピーチ航空を利用して、大阪(関西空港)から札幌(新千歳空港)へ飛び、北海道旅行をしましたので、その実体験をもとに、LCCの乗り方をここにまとめてみました。
LCCの利用を検討されている方、北海道旅行を計画されている方の参考になればと思います。
LCC(ローコストキャリアー)の特徴
低運賃 - 各種付帯サービスを基本サービスから切離して別料金としている
格安航空会社ともいわれるLCCは、「出発地から目的地までの2地点間の乗客と手荷物の移動」という、最も本質的な部分を切出して、それに対する最小限のサービスのみの運賃タイプを選べる。不要なサービスを切離して別料金としているので、最もサービスの少ないタイプを選ぶことにより、低運賃で移動することができ、お得感は抜群である。フルサービスを基本とする航空会社の運賃に比較して、運賃は半分以下であったり、バーゲン時には3分の1以下ということもある。
逆に、最小限以外のサービスは、別途有料サービスとなっている。
具体的には、事前座席指定が運賃タイプにより別途料金が必要であったり、座席の場所によっても料金が異なったりする。飛行機の乗り降りがしやすく、特に到着時に一番最初に飛行機から降りられる前方席が割高な料金であったり、窓側席が若干高めな料金であったり、足元が広い最前列席や非常口席が割高な料金であったりと、受益サービスにより料金が異なる。また、予約変更や払戻も運賃タイプにより条件が異なるので、自分に合った運賃タイプを選ぶと良い。
機内持ち込み手荷物の制限
機内に持ち込める手荷物の大きさや重量、個数に制限がある。
ピーチ航空の場合、身の回りの物+手荷物の合計2個まで合計7.0kg以内と決められている。
関西空港においては、手荷物検査場に入るまえに、搭乗者ひとりひとり身の回り品と機内持込み手荷物を一緒に計量器に載せて係員が重量を計測するなど、搭乗時に厳しくチェックされる。
このためかは不明なれど、大きな荷物を持って保安検査場を通過する搭乗客は無く、検査場でのチェックがスムーズな印象であった。
大行列ができていたが5分程度で通過できた。
また、機内での荷物収納棚は余裕がある感じで、早く飛行機に乗り込まないと荷物棚に収納できないなどということはなかった。
預入手荷物は運賃タイプにより別途料金(有料)
機内持ち込み手荷物だけで預入荷物がない人には、その分運賃が低く抑えられているので不公平感がない。預入に持つがある人には別途料金が発生し、気持ち的に割高な印象になるかもしれない。特に2個預入すると、場合によっては運賃と同額程度になることもあるかもしれない。
しかしながら、それらを合計してもフルサービスの航空会社の運賃よりは低価格であろう。
ピーチ航空の場合、運賃タイプが3種類あり、預入手荷物は次のようになっていた。
> シンプルピーチ 有料
> バリューピーチ 1個無料
> プライムピーチ 2個無料
料金は次の通り、予約のタイミングにより異なっていた。
> 航空券購入時に預入手荷物を一緒に予約する 1個 1950円
> 後日、預入手荷物だけ別途追加で予約する 1個 2490円
> 当日空港カウンターで申し込む 1個 3050円
また、積込み枠が満杯になると、積込めないこともあるかもしれない。
旅行には、着替えなどの荷物が必要でしょうし、帰りにはお土産が一杯になることもあるので、大きめのスーツケースを持っていくことにして、航空便予約時に預入手荷物も予約しておきたい。
座席は少し狭い
機内のスペースに出来るだけ多くの座席数を確保して、低料金を実現していることもあり、フルサービスの航空会社の座席スペースよりは狭かった感じ。広いスペースを希望するのであれば、追加料金で最前列の座席や非常口席を予約するのも選択肢の一つかもしれない。
機内サービスは有料
飲み物などの機内サービスは有料である。必要に応じ、搭乗前に自販機などで飲み物を買っていくと良いかもしれない。
ピーチ航空の場合、iPadやiPhoneなどのモバイル端末とイヤホンを持っていると、機内モードで番組やフライト地図などエンターテインメントが無料で楽しめた。
LCCで気を付けておきたいところ
予約便の変更は手数料が発生、払戻し出来ない運賃タイプもある
予定の変更がない場合には、払戻し出来ない運賃タイプが安くてお得です。
しかしながら、急用や仕事の都合などにより、急に予定を変更しなければならないことがありそうな場合には、予約便の変更が出来る運賃タイプが適しているでしょう。
予約が変更できるタイプの運賃は、出来ないものに比較して割高となる。
関西空港での乗り方
ピーチ航空が発着する第2ターミナルへは、無料連絡バスで
関西空港の場合、ピーチ航空は第2ターミナルに発着する。電車やバスが発着したり、民間駐車場の受付がある第1ターミナルからは、エアロプラザで無料連絡バスに乗ってアクセスした。
バスの時刻表を見ると、昼間(深夜を除いた時間帯)は頻繁にバスがあり、待ち時間を含めて15分ほどで第2ターミナルに着いた(乗車時間は7分ほど)。
搭乗手続き
自動チェックイン機で搭乗券(BOARDING PASS)を受け取る
予約完了時にピーチ航空から「【Peach】手続き完了のお知らせ」メールに記載された2次元バーコードを自動チェックイン機に読み取らせて、搭乗券を受け取った。携帯電話の画面で問題なく手続することができた。
預入手荷物
預入手荷物は、「手荷物お預け」の案内に従い、手荷物カウンターで搭乗券を示して手続した。手荷物カウンターでは、行き先のタッグをスーツケースにつけてくれるので、手続きの澄んだ荷物を自分で持ってX線検査台へ行き、荷物を預けた。
国内線出発口 保安検査場(セキュリティーゲート)
預入手荷物を預ければ手続き完了。セキュリティーゲートを通過して搭乗口へ向かう。セキュリティーゲート入口では、係員が重量計で、機内に持ち込むものを計測していた。搭乗客は、身の回りのもの1個と機内持ち込み手荷物1個を一緒に重量計に載せ、係員がチェックするスタイル。
保安検査場は、混んでおらずスムーズに進んだ感じ。持ち物が少ないことも影響しているのかもしれない。
待合室(セキュリティーゲート内エリア)
セキュリティーゲートを通過すると、搭乗ゲートが開くまでの間、出発待合エリアで過ごした。カフェテリアや土産物店もあった。
搭乗口から機内まで
搭乗口を入ると細い通路を通って駐機場への出口へ行った。ここで、搭乗券のチェックがあり、駐機場へ出て歩いて飛行機まで行った。
タラップを上り、飛行機に搭乗した。
札幌到着 降機し荷物の受取り
札幌に到着すると飛行機にボーディングブリッジが架けられ、駐機場に降りることなくターミナルビルに入ることができた。「手荷物受取所・出口」の案内に従い、手荷物受取所まで進んだ。
しばらくすると、預入手荷物を載せたターンテーブルが動き出し、預けた手荷物が出てきた。自分の手荷物を見つけて間違いがないか荷物タグの名前を確かめたうえで受取り、出口を出た。
【参考】バーゲンなどの格安運賃の探し方
LCCのメールマガジン登録
ピーチ航空の場合、メールマガジン登録をしておくとよい。バーゲンセールやキャンペーンなどの予告情報がメールで送られてくるので、それらの情報を見逃さずにキャッチできる。
バーゲンで発売されるお得な運賃は座席数が限定されているようなので、直ぐに売り切れになることもある。行きたいところがある場合には、バーゲン情報などをもとに、あらかじめ出発日や便名・出発時刻などを調べて見当をつけておく。
バーゲン発売時刻になるとみんなが一斉にアクセスして集中するので、遅れをとらないように予約したい便が直ぐに探せるように準備しておくのが良い。
ウェブサイトでの申し込み(予約購入)が基本
ピーチ航空の場合、コンタクトセンターや空港カウンターでも新規予約が可能であるが、ウェブサイトで申し込んで予約購入すれば、新規予約手数料がかからない。
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